校長Blog

  • 芸術鑑賞会

    • 2023.06.16
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    芸術は、古代ギリシャ・ローマ時代から学問と共に進化し、人の感性を磨き、心を豊かにしてくれる存在です。翠陵の芸術鑑賞会は、その芸術に直接触れる機会として年に一回、音楽、古典、演劇の三分野の順に実施します。

    今年は演劇、劇団わらび座によるミュージカル「北斎マンガ」を鑑賞しました。

     

    感性とは、人が何かを見聞きした時の印象を柔軟に感じ取る能力です。五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通じて自然に湧き出る感情で、しかも感じ取るものは人それぞれ。同じ状況下に置かれても、同じ答えもなければ正解もありません。そして、他の動物たちは勿論、今話題のAIもまだ追いつくことができない人間が持つ最大の武器なのです。何かの答えを探すとき、切り札となるものは、緻密に重ねたデータ分析ではなく、問いの本質に気づき、善し悪しを感じ、仲間の心の機微を察知して協働できる、人の感性なのだと信じています。

     

    江戸時代に活躍した天才浮世絵師、葛飾北斎。その生涯を現代風にアレンジしたミュージカルは役者さんの熱気が伝わる迫力あるものでした。舞台で繰り広げられる光景を見て、台詞や歌を聴き、劇場のにおいや雨模様の空気などを感じて、心を解き放ち芸術に浸ることができた時間になりました。

     

    来年は、音楽作品。楽しみですね。

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