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【茶道部でクリスマスお茶会】
- 2025.12.19
翠陵には40畳の広さを誇る茶道室がドドンとあります。

40年前に国際を冠して開校した我ら翠陵は、世界と交流していく中で日本の伝統文化を発信する必要性を感じまして、生徒全員にお茶の授業を受けてもらうことにしたのでございます。
千利休の茶室待庵(たいあん)は、躙口(にじりぐち)と呼ばれる入口をわざと小さく作ってあります。立ったままでは通れませんから、どんな身分の人でも入口で頭を下げて入ってくるように設計されています。
茶室では誰もが肩書を脱いで平等になって、相手への思いやりの心とお互いを尊重する心で穏やかにお茶を楽しみましょうねという、利休の願いが込められています。
翠陵の国際交流の根底には、この利休の精神が今でも流れているのでございます。
数々の品位ある生徒?を育んできた茶道の授業は今ではなくなりましたが、茶道室は茶道部のお稽古場として使われ続けています。
またしても長い前置きでしたが、今日は茶道部が主催する『Xmasお茶会』です。

茶道部は、裏千家のS信先生をお師匠さまとして普段の活動に勤しんでいます。
外国からのお客様が来校された折にはお茶で「お・も・て・な・し」もしています。
日本文化を世界に発信しようとした開校時の心意気は、茶道部の活動に脈々と受け継がれているのです。
茶道部からこのXmasお茶会にご招待をいただきましたので、「いい歳なんだから少しは落ち着きなさい」と言われる私は背筋をシャンと伸ばして穏やかな心で参加してきました。
Xmasとお茶会。
茶器にクリスマス模様があしらわれていて、まさに和洋折衷の極みとも言える翠陵らしいお茶会でした。


本日のお花は冬に凛と咲く一輪の椿、掛け軸は「日々是好日」であります。

茶道部の面々はなかなかどうして立派な立居振舞で、「人間の品格というのはこうした美しい所作に現れるのだ」と私は勝手に感心しきりであります。


たいへん結構なお点前でございました。
厳かな中にも心穏やかな素晴らしい時間を過ごすことができました。
また呼んでね!
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