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【SNSとトンボの目】
- 2026.01.14
この十数年、学校現場で大きく変わったことがあります。
それはSNSの普及です。大抵のトラブルはSNSに端を発するようになりました。
グループ内の嫌がらせや仲間外れ、気に入らない人への誹謗中傷、どの学校でもその対応に苦慮しているのが現状です。
コミュニケーションツールとして便利になった反面、人間の持つ心の闇とかイヤラシサみたいなものが露呈されるようになりました。対人なら決して言わないような事まで吐露しがちなのがネット、しかも言ったことが一生消えないので、時には自分にブレーキをかけることが必要になってきています。
翠陵では「少しでもトラブルにならない使い方を知ろうよ!」ということで、昨年から『SNSのリテラシー』講演会を開催しています。
今年も高校1年生と中学1年生を対象に、講師の先生に昨年もお越しいただいた元芸人のスマイリーキクチさんをお招きしました。


スマイリーキクチさんは、ネットで言われなき誹謗中傷を長年受けてきたご自身の経験をもとに、SNSとどう向き合っていくべきかについての講演を全国でされています。
自分の知らないところで全くの濡れ衣を着せられて、事実とは違う偽情報が拡散されていく怖さ。正義の味方を気取って憑りつかれたかのように偽情報を発信する人々の狂気。名誉棄損や侮辱罪で逮捕されてもまだ誹謗中傷を続ける人々の陰湿さ。一度被害者になれば解決しても噂だけは残ってしまうデジタルタトゥーへの苛立ちと絶望。
「誰もが簡単に加害者にも被害者にもなる、それがネットです。
加害者にならないために大事なことは、自分にとっていいと思うことや自分にとって楽しいと感じることが、果たして他の人にとってもいいことなのか、楽しめることなのか。このことを一歩立ち止まって考えてみることです。」というキクチさんの言葉が胸に残りました。

トンボは複眼だと小学校で習いました。
トンボには数万個の小さな目がついていて、いろんな角度から世界を見ているそうです。
今の私たちにも『トンボの目』が必要なのかもしれませんね。
たくさんの視点を持っていれば、「こうしたらこうなるかな?」とか「それともこうなるかな?」っていくつもの想像ができるようになるはずです。
自分が正しいと思い込んでいることも、視点を変えればひょっとしたら間違っているのかもしれません。たくさんの想像ができるようになれば、ネットでの自分の言動に良いブレーキが効いてくるかもしれません。
スマイリーキクチ先生、今年もありがとうございました。
私たちは、このネット社会を『トンボの目』で清く正しく美しく生きていきます!
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