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【女子の黒タイツがOKに!~世の中を動かすということ~】
- 2025.12.1
12月になりました、今年も残り1ヶ月とは早いものですね。
高校3年生は1月から受験に備えて自由登校になるので、あと3週間で学校生活もほぼ終わり。
最後の高校生活を楽しんでね。何をやっても「あぁこれが最後の〇〇だ」って感傷に浸っちゃうかもね。受験で大変だろうけど、みんなで応援してるよ!
さて、今日は女子の黒タイツについて全校集会でお話しました。

10年ほど前から一部の女子生徒から「黒タイツの着用を認めてほしいのです、どうでしょうか?」という声があがっていました。生徒総会で何度か議題になったこともありました。規定にある肌色のストッキングはなかなか売っていない、冬場の寒さ対策、細く見える?等々、なるほどなぁと思って聞いていました。
そのたびに「変えたかったら一人の意見だけじゃなくて、同じ思いの仲間を集めて大きなムーブメントにしてみなよ!」と言ってきました。
神奈川県の校長先生たちにも聞いてみました。10年前は禁止だったけど、今では半分以上の私立が厚さと色を指定して導入していることが分かりました。私立学校によくある、必要以上の統一感の押し付けは時代に乗り遅れつつあることを知りました。
今回、生徒会がリーダーシップを発揮してみんなに導入したいか・したくないかのアンケートを女子全員に取りました。あー遂に動き出したか!って嬉しくなりました。

結果は女子全体の3分の2が履きたい!
でも履きたくないが3分の1。
生徒会のみんなは「ハイ、これで導入決定!」となりそうでしたが、ちょっとだけ立ち止まってもらいました。多数決が民主主義だと思っている人も多いでしょうけど、3分の1の人が履きたがっていない、その理由をもう1度アンケートしてみてよ!と。
今の世の中は、少数意見を丁寧に汲み取るようになっています。そんな世の中を少しだけ知ってもらいたかったからです。
そして、2回のアンケートをまとめて晴れて明日からの導入が決まりました。
今回のことを通してルールについて2点ほど覚えておいてほしいなぁ。
今回のように1つのリクエストが大きな塊になれば、ルールを変えられます。
でもね、何かの提案をすればいきなり通るわけじゃないんだね。通った結果、悲しむ人や嫌がる人が出るならば、それは認められません。だってみんなの学校だもんね。
だからね、何かを変えたいと思ったら、それが全体の幸せや笑顔を作ることに繋がるかどうか、考えてみてほしいと願っています。
そしてもう1つ、新たに作ったルールを継続するためにはみんなの意識の高さが大切。
法律は例外が出ると強化されます。違反者が出れば、それをブロックするための新しい法律が作られたりします。せっかくみんなで作った新しいルール、変に規制が強まったりしないようにしなくちゃね。

小さな想いも正しいステップを踏めば、いつか大きなうねりになって世の中は動き出します!
これもThink & Challenge!の1つですね。
今週は後期中間試験もあるけど、こっちもThink & Challenge!で頑張っていきましょう。
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