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【国際コースで英語スピーチコンテスト】
- 2025.11.22
あれは大学2年生の春でした。
アメリカの女子ナショナルチームの監督をしていた先生がバレー部の部長に就任されました。
ゴリゴリの体育会だったチームにアメリカの合理的な空気が一気に流れ始めました。先輩が白いものを「黒!」と言えば、「はい黒です」と言わざる得ない風習が一変しました。すべての練習になぜそれをやるかの理由が求められるようになりました。根性で凌いできたチームに科学的なデータ分析が持ち込まれました。振り返れば、あの時のアメリカンな考え方が今の自分の原点の1つになっているような気がします。
その後も海外のチームが時々やってきて、国際親善の練習試合をやる機会が増えました。試合そのものよりも試合後のレセプションを楽しみにしていた私は、自分の英語力の無さを痛感したものでした。英語を駆使できればもっと楽しいレセプションになるのに!
という訳で?高校1・2年生の国際コースでは、「英語で自分の主張をバンバンできたら人生がドンドン広がっていくはずじゃん!(横浜弁)」と英語スピーチコンテストを今年も開催しました。

因みに来年の高校新入生からは国際コースと文理コースが合併されてSRコース(翠陵レギュラーコース)になります。SRコースになっても英語スピーチコンテストは続ける予定です。
さらに因みに中学生の英語スピコンは、現在クラス大会の真っ最中。来月20日に本大会を開催します。
審査員は翠陵が誇る英語エキスパートのTeachers。英会話のDavid先生、Jayden先生、UMBC(メリーランド大学ボルティモアカウンティー)からのインターン生Charlotte先生、W妻先生を始めとする英語科の先生方です。

肝心のスピーチの方はと言いますと…。
高2は、今年の夏にみんなで参加したUKの経験談が多かったかな。
それだけ自分の価値観を揺さぶってくれた体験だったのでしょう。世界中の同世代の子たちと寮生活を送る、こんなドラクエ実体験!みたいなことはそうそう経験できないからね。
その他にも自分の家族の紹介や日本のトイレの分析、睡眠の大切さ、地球温暖化についての考察等々、ユニークな発信が数多くありました。
優勝はS木さん、タイトルは “What I want to do through my experience in England”でした。 イギリスを体験して「自分が何をしたいのか」が見えてきたよと、流暢な英語で熱く語ってくれました。
高1は、嬉し恥ずかし初めてのコンテスト。
いくつかのお題から選ぶ形になっています。 “My favorite place”、 “Why are you studying English?”などが提示されています。中には出されたお題ではなく完全オリジナルでスピーチを組み立てている子もいます。デジタル世代の友情の在り方、人間関係のawkward(気まずさ・ぎこちなさ)をいかにawesome(素晴らしい)に変えていけるか、Self-sufficiency(自給自足)の価値等々、青年の主張はとどまることを知りません。
高2に比べると、原稿を覚えることに精一杯で熱いPassionを届けられずに苦戦する子も。
来年に期待、経験が人を育てる!
優勝はY岡くん、タイトルは “What matters most in life is often invisible”でした。
確かに人生で1番大事なことは目に見えないことが多い、高1でもはや悟りの境地に近づいております。

AIが加速度的に進化していく世の中、最後に残るのは人間同士のコミュニケーションかもしれません。翠陵生よ、英語力を磨きに磨いて世界中と繋がっていこうじゃありませんか!
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