校長Blog

  • 4月6日 入学式【校長式辞より】

    • 2018.04.7
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    暖かな春の日になりました。校門からのアプローチには色とりどりのチューリップが咲き揃い、少し緊張した新入生と大勢の保護者の皆様を大歓迎してくれました。

    今日から始まる新しい生活に期待を膨らませる新入生達。その姿を見守りながら気持ちを新たにする教職員達。希望に満ち溢れた入学式になりました。

    式辞では、「学ぶこと」の大切さについて話しました。

     

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    本校の校歌の冒頭には、「春あけぼののあめつちに たつ風清く草も木も あさきみどりにいのち生ゆ」と歌われております。この歌詞の通り、本校は多くの緑に囲まれた素晴らしい環境にあります。翠陵の翠(すい)は「みどり」、陵(りょう)は「おか」で、翠陵は「みどりのおか」という意味です。その名の通り、桜の季節が過ぎると学校全体が柔らかな新緑に包まれ、やがて夏には深い緑に覆われます。秋には赤や黄色に紅葉し、冬の雪景色も見事です。四季を通じて本当に美しく、学習環境として最適な場所です。

     

    学校は学ぶところです。何のために学ぶかというと、長い人生を生きるための土台をつくるためです。これから始まる翠陵での多くの「学び」を通じて、ぜひ

    しっかりした人生の土台を作ってください。

    まず、教科の学習という「学び」から得られるものは「知識や技能」です。

    「知識や技能」をたくさん得ることで人間は考える力を深めます。過去の自分と今の自分を比較したとき、考える力に変化を感じたならば、それは間違いなく「知識や技能」の量が増えたからです。逆にそれらが不足していると考えを深めることができず、求める答えに辿り着くことができません。試験で答えを出せなかった時、もっと勉強しておけばよかったと後悔するのはこれではないでしょうか。「Think~考えるちから」は、他の生物にはない人間だけが持つ、最も優れた力です。それに必要な「知識・技能」を沢山吸収するために、ぜひ貪欲に学習してください。

    次に学校行事や部活動などでの経験。これこそ学校生活でしか得られない「学び」です。少しの勇気を持って挑戦し経験したことで、その結果が成功でも失敗でも、挑戦の後に残るものは達成感と挑戦した自分への満足感と自信ではないでしょうか。また同時に次の挑戦への勇気も湧きます。

    学校生活のあらゆる場面で、「Challenge~挑戦するこころ」を忘れることなく、そしてそれを大きいものにしてください。

    新しい生活では、新しい友人との出会いという「学び」があります。期待もありながら不安もあると思います。でもよく考えてみてください。人が2人以上いたら意見が違って当たり前なのです。それをどのようにして調和につなげていくのか、様々な場面で考え工夫していくことが大切です。そして、人との出会いはたくさんの豊かな恵みをもたらしてくれるものと信じてください。

     

    今世界では、多くの優秀な若者たちが活躍しています。世界中の人が知る有名人だけではなく、一部の人しか知らない無名な人でも、皆自分の考えを持ち、自分の言葉で発信し、自分の人生を前向きに生きています。数日前も、アメリカの銃社会の現状を変えようと立ち上がった大勢の高校生の活動を伝えるニュースを耳にしました。この活動はきっと、多くの人の考えを変え社会を揺さぶることになるだろうと感じています。

     

    「Think & Challenge !」のモットーのもと、翠陵での6年間または3年間で多くのことを学び、校訓「考えることのできる人」を目指してください。そして、自分らしい自分だけの人生を歩むための土台をしっかり築いてくれることを期待しています。

     

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